青年期以降の発達研究の動向と展望

書誌事項

タイトル別名
  • A Review of Developmental Studies in Adolescence, Adulthood, and Old Age

抄録

<p> 本稿は,2017年7月から2018年6月までの国内学会誌5誌と2018年9月に開催された日本教育心理学会第60回総会で発表された青年期から成人期,老年期までの発達的視点を有する研究を概観し,その現状と課題について論じることを目的とした。その際,まず日本教育心理学会第60回総会における研究発表について総覧し,つぎに学会誌論文の展望を行なった。総会の研究発表については青年期と成人期以降に分け,さらに青年期については学校段階ごとに分類して論じた。学会誌論文については,キャリア発達の視点から整理し,展望した。キャリア発達の視点とは,青年期においては(a)人間関係形成・社会形成能力,(b)自己理解・自己管理能力,(c)課題対応能力,(d)キャリアプランニング能力であり,成人期以降においては,(e)職業的成熟,(f)ライフステージ上の適応であった。最後に,青年期以降の研究における課題について議論した。</p>

収録刊行物

  • 教育心理学年報

    教育心理学年報 58 (0), 16-29, 2019-03-30

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (47)*注記

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