NAB2-STAT6融合遺伝子を確認できた肺実質内発生孤立性線維性腫瘍の1切除例

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  • A case of intrapulmonary solitary fibrous tumor harboring NAB2-STAT6 fusion gene

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<p>孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor,SFT)は主に胸膜に発生し,NAB2-STAT6融合遺伝子がそのdriver変異として報告されている.肺実質内発生は稀であるが,今回我々はその1切除例を経験し,NAB2-STAT6融合遺伝子を同定できたため報告する.症例は73歳,男性.近医で胸部腫瘤陰影の増大を認め,当科紹介となった.胸部CTでは右肺S8に境界明瞭な腫瘍があり,FDG-PETでは同部位にSUVmax 2.59の軽度のFDG集積を認めた.気管支鏡下生検では確定診断に至らず,診断・治療を兼ねて右肺下葉切除術を施行した.病理組織学的所見では,短紡錘状の核を有する細胞が束状・渦状に密な増生を示し,免疫組織化学染色ではCD34,CD99,bcl-2,STAT6陽性でありSFTと診断した.腫瘍よりRNAを抽出しRT-PCRを施行,NAB2-STAT6融合を確認した.</p>

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