外切開排膿術を要した小児頸部膿瘍症例

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  • Two Cases of Deep Neck Infection in Children Treated with Surgical Drainage

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説明

<p>小児深頸部膿瘍の発生報告は稀であり,外科的切開排膿術の明確な適応基準はないのが現状である.小児の臨床像は成人例と大きく異なり,一般的にリンパ節に限局したリンパ節内膿瘍であることも多く,重篤な合併症を来す症例は少ないことが知られており,抗菌薬による保存的加療が優先されるとの報告もある.今回,我々は外科的切開排膿術を必要とした小児深頸部膿瘍の2症例を提示し,外科的治療の適応について議論を行った.膿瘍がリンパ節外に進展した場合や,気道狭窄などの合併症が認められた場合,48時間の保存的加療で改善が認められない場合などには,外科的切開排膿術を行うべきであると考えられた. 手術を必要とするハイリスク症例を区別し,適応症例を見落としたり手術のタイミングを逃したりすることを避けることが重要である. </p>

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