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- 陳 秀茵
- 神戸大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Actual Usage of the Phrase <i>koto ni naru</i> in Corpus of Spoken Language
- ハナシコトバ コーパス ニ オケル 「 コトニ ナル 」 ノ シヨウ ジッタイ ニ ツイテ
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抄録
本稿は話し言葉における「ことになる」の文の使用実態を明らかにしたものである.話し言葉において,「そんなにたくさんお酒を飲むと,あした頭痛に苦しむことになるよ」のような「事実の展開」用法が最も多く使われていることがわかった.さらに,「ことになる」の前接形式と後接形式にも特徴が見られた.前接形式では「という」が多く現れ,特に「国会会議録」では70%近くを占めている.そのような「ということになる」は政治家が話す内容のポイントを際立たせ,「つなぎ」の機能を持っている.それに対し,後接形式では「わけだ」が多く現れたが,現れる場所の違いにより,機能も異なってくる.具体的に言えば,文末に現れる場合には論理的帰結を表している「ことになる」は「結果」を表す「わけだ」と親和性があり,ひとまとまりとして「帰結」を表す.文中に現れる「ことになるわけだが」形式の「わけだが」は「ことになる」の意味用法と関係なく,「事実の提示」を表す.
収録刊行物
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- 計量国語学
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計量国語学 31 (5), 323-337, 2018-06-20
計量国語学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001277351054336
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- NII論文ID
- 130007709526
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- NII書誌ID
- AN00073067
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- ISSN
- 24330302
- 04534611
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- NDL書誌ID
- 029125201
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可