小児下咽頭梨状陥凹瘻の2症例

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タイトル別名
  • Surgical Indication of Fistulectomy with Transcervical Excision for Pyriform Sinus Fistula
  • ―瘻管摘出術の適応について―

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説明

<p>下咽頭梨状陥凹瘻は小児期における頸部反復感染の鑑別疾患として重要で,時に深頸部膿瘍の原因にもなる.治療は消炎期における外切開法あるいは口内法での手術が一般的である.一方で小児深頸部膿瘍は,一定の基準を満たす場合,外科的切開排膿術を必要とする.今回我々は,消炎期のみならず炎症期においても,外切開法手術により良好な経過をたどった症例を経験した.深頸部膿瘍に対する炎症期の切開排膿時に瘻管摘出が可能であれば一期的な治療完結が見込める場合もある.ただし安全な手術施行のためには,瘻管の描出方法や術式の検討が必要であり,若干の文献的考察を加え報告する. </p>

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