固体量子情報デバイスの現状と将来展望

  • 阿部 英介
    慶應義塾大学 スピントロニクス研究センター
  • 伊藤 公平
    慶應義塾大学 スピントロニクス研究センター 慶應義塾大学 理工学部物理情報工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Current status and future prospects for solid-state quantum information device development to realize digital universal quantum computing
  • 固体量子情報デバイスの現状と将来展望 : 万能ディジタル量子コンピュータの実現に向けて
  • コタイ リョウシ ジョウホウ デバイス ノ ゲンジョウ ト ショウライ テンボウ : バンノウ ディジタル リョウシ コンピュータ ノ ジツゲン ニ ムケテ
  • 万能ディジタル量子コンピュータの実現に向けて

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抄録

<p>今,量子コンピュータが熱い.つい最近まで基礎科学と思われた研究分野に,いつのまにか民間の資金が投入され,さまざまなエンジニアを巻き込んだ開発が急速に進んでいる.カナダのベンチャー企業D-Wave Systems社が,超伝導デバイスによる量子アニーラを開発し,Lockheed Martin社やNASA-Google社のコンソーシアムへ販売したことはよく知られているし,D-Wave社以外のベンチャー企業も次々出現している.さらに,米国ではGoogle,IBM,Intel,MicrosoftといったIT,半導体産業のメジャー各社が量子コンピュータ開発に本腰を入れ始めた.本稿では,量子コンピュータの究極の目標である万能ディジタル量子コンピュータ研究を主題としてその現状を概観し,将来を展望する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 86 (6), 453-466, 2017-06-10

    公益社団法人 応用物理学会

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