IPWコンピテンシー自己評価尺度の開発(第1報)

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a self-rated interprofessional work competency scale:First report
  • IPWコンピテンシー自己評価尺度の開発(第1報)病院に勤務する中堅の専門職種への調査から
  • IPW コンピテンシー ジコ ヒョウカ シャクド ノ カイハツ(ダイ1ポウ)ビョウイン ニ キンム スル チュウケン ノ センモン ショクシュ エ ノ チョウサ カラ
  • Based on the survey of hospital-based mid-career professionals.
  • 病院に勤務する中堅の専門職種への調査から

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抄録

【目的】病院で多職種連携を実践している保健医療福祉専門職の中堅者におけるIPWコンピテンシー自己評価尺度を開発する。 【方法】A県内の全349病院に勤める保健医療福祉専門職で多職種と連携した実践経験のある中堅者594名に対して,IPWに関する行動を評価する37項目の調査票を配布し,52病院411名の回答を対象とした。項目分析により項目の除外を検討し,因子分析により因子構造の確認と因子的妥当性の確認を行った。また,属性の影響を検討するため,項目ごとに職位,現在の職種での経験年数,年齢のχ2検定を行った。各因子と職位の関係にはt検定を,経験年数,年齢の関係は一要因分散分析を行った。さらに,職位と経験年数を独立変数,各因子を従属変数とした二要因分散分析を行った。 【結果】因子分析により6因子が抽出された。天井効果が見られた項目を除外した26項目での因子分析では,4因子が抽出された。確認的因子分析では,26項目のほうが適合度指数は高かった。属性については,非管理職のほうが専門職連携の行動をとっていることが示された。職位,経験年数,年齢による顕著な差は見られなかった。 【結論】作成した尺度は内的整合性および各項目の識別力が十分にあると判断された。中堅者に用いる尺度としては26項目が妥当と考えられる。今後,対象者の属性,質問項目の表現について検討が必要である。

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