日本型組織と不祥事
-
- 太田 肇
- 同志社大学
Bibliographic Information
- Other Title
-
- ──「管理強化」がなぜ裏目に出るのか──
Description
<p>企業の関わる事件や事故などの不祥事が発生するたびに「管理の強化」が唱えられ,対策がとられる。しかし,同種の不祥事が後を絶たないばかりか,同じ組織体のなかで不祥事が繰り返される場合もある。その背景には,日本型組織の特徴が深く関係している現実がある。日本型組織の特徴として,非公式組織と公式組織の二重構造,職務の不明確さ,ならびにそこから生じる圧倒的に組織優位な組織と個人の力関係,集団無責任体制があげられる。それが存在するため,企業不祥事のなかでもとくに組織的性格の強い不祥事の場合,管理強化がプレッシャーと集団的機会主義を生み,不祥事防止に逆効果となるのである。したがって不祥事の防止には,日本型組織の特徴を踏まえた対策をとる必要がある。現実的な対策として,短期,中期,長期の3レベルの提案を行った。</p>
Journal
-
- The Annual Bulletin of Japan Academy of Business Administration
-
The Annual Bulletin of Japan Academy of Business Administration 87 (0), 82-89, 2017
Japan Academy of Business Administration
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001277355255936
-
- NII Article ID
- 130007716276
-
- ISSN
- 24242047
- 24322237
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed