高速原子間力顕微鏡(AFM)によるたんぱく質分子の観察

書誌事項

タイトル別名
  • Observation of dynamic biomolecular processes by high-speed atomic force microscopy
  • コウソク ゲンシカンリョク ケンビキョウ AFM ニ ヨル タンパクシツ ブンシ ノ カンサツ

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説明

<p>バイオ分子は水中環境下で,生理的機能発現,自己集合,構造変換などさまざまな動的現象を示す.液中ナノメートル世界を唯一直視できる原子間力顕微鏡(AFM)は,それらの現象を観察できる可能性をもつ装置である.しかし走査速度が遅く,速い動的な分子過程を追跡できないという大きな問題を長く抱えていた.われわれは最高33フレーム/秒で撮れる高速AFMを開発し,バイオ分子が示すいくつかの動的現象をとらえることに成功した.この総合報告では,装置開発の内容を概説するとともに,これまでに観察した現象のうち,脂質平面膜形成過程,たんぱく質の二次元結晶中における点欠陥の振る舞い,たんぱく質の非構造ドメインの動態について紹介する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 77 (10), 1181-1191, 2008-10-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (24)*注記

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