ピーマン無摘心栽培における収量を構成する形質の品種間差異

書誌事項

タイトル別名
  • Differences in Productivity, Yield Components, and Phenotypes among Cultivars of <i>Capsicum annuum</i> L. under Non-pinching Cultivation
  • ピーマン ムテキシン サイバイ ニ オケル シュウリョウ オ コウセイ スル ケイシツ ノ ヒンシュ カン サイ

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説明

<p>主枝2本仕立ての無摘心栽培を行い,ピーマンの多収要因となる形質を明らかにするために,8品種を用い,収量および生育特性,乾物生産について品種間差異を調査した.果実新鮮重(果実FW)から,本研究で用いた8品種の中では,‘土佐Pレッド’および‘トサヒメ’が高収量品種,‘さらら’および‘グリーン800号’を低収量品種であると判断した.高収量品種は低収量品種に比べて,果実数は同等以上であり,完熟果1果当たりの果実重は,2つの低収量品種の中間程度であった.果実への乾物分配率は,本試験に用いた品種間では大きな差はなく,また果実重(果実FWおよび果実DW)との間に相関は認められなかった.一方,地上部総乾物生産量(TDM)は,果実重(果実FWおよび果実DW)との間に高い正の相関を示し,さらに,高収量品種のTDMは低収量品種に比べて大きい傾向がみられた.これらのことから,多収には果実への乾物分配率より,TDMの増加が大きく貢献していると考えられた.また,生育特性の中では,栽培初期,中期および終了時の主茎径および主枝節数は果実FWとの相関は有意でなかったが,栽培終了時のTDMに対して高い正の相関を示した.</p>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 18 (3), 207-213, 2019

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (21)*注記

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