(50)意匠データと特許データを活用したデザイン部門の活動実態分析

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タイトル別名
  • ──シャープ株式会社のケース──

抄録

<p>本稿では,意匠データと特許データを用いて,シャープ株式会社での 15年間 (1998~2012年)にわたるデザイナーの技術開発への関与の変遷と,デザイナーのローテーションの変遷を明らかにした。その結果,同社では,当該期間において,企業単位・事業本部単位・製品単位のいずれを見ても,デザイナーによる技術開発への関与度に明確な増減傾向は見られなかった。ただし,製品単位で見た場合,特定の時点において,デザイナーの技術開発への関与度が急速に高まることがあり,技術革新がそれに影響を与えている可能性が窺えた。一方,ローテーションに注目すると,同社では,少数の優秀な人材に事業本部をまたがせる一方で,それ以外の大多数には事業本部内での移動を活発に行わせていた。また,事業本部をまたいだ移動は減少傾向にあり,デザイン組織の地位がそれに影響を与えている可能性が窺えた。さらに,事業本部内の移動でも,製品の開発頻度やサイズ,専門性の高さなどが影響を与えている可能性が窺えた。</p>

収録刊行物

  • 經營學論集

    經營學論集 86 (0), F50-1-F50-10, 2016

    日本経営学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001277364040448
  • NII論文ID
    130007722786
  • DOI
    10.24472/abjaba.86.0_f50-1
  • ISSN
    24242047
    24322237
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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