パートナーからの情緒的サポートに対する産後1か月の初産婦の思い

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タイトル別名
  • How Primipara Feel about Support from their Partners as one month Postpartum
  • パートナー カラ ノ ジョウチョテキ サポート ニ タイスル サンゴ 1カゲツ ノ ハツ サンプ ノ オモイ

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抄録

<p>目的</p><p>パートナーからの情緒的サポートに対する産後1か月の初産婦の思いを明らかにすることである.</p><p>方法</p><p>A大学医学部附属病院で産後1か月健診を受けた初産婦9名を対象に,半構造化面接を行い,質的帰納的に内容の分析を行った.香川大学医学部倫理委員会の承認後に実施した.</p><p>結果</p><p>対象者の平均年齢は30.3歳.分析結果より7カテゴリーが抽出された.産後1か月の初産婦は,妊娠中に期待するほど夫が私に関心を持ってくれなかったことや,産後に気持ちのずれを感じて,【もっと私に関心をもってほしい】の思いや【家事と育児の両立の大変さをわかってほしい】を求めていた.しかし,子ども中心の生活が始まると,【夫のさりげない思いやりが嬉しい】など,頑張りを認めて,寄り添う情緒的サポートに喜びも感じていた.産後1か月の初産婦は,パートナーからの情緒的サポートに喜び感謝する思いと,期待して求める思いが揺れ動きながら,【妊娠出産を通した夫の支えで,一層信頼できる】ようになっていった.そして,全てを受け入れてくれる夫は,【私を一番理解してくれるので安心する】存在であり,【夫と一緒ならこの先も頑張れる】の思いに繋がっていた.</p><p>考察</p><p>産後1か月の初産婦は,パートナーの情緒的サポートによって,喜び感謝する思いと期待して求める思いが揺れ動いていた.また,パートナーからの家事・育児の手段的サポートと,あらゆる言葉と行動の中に込められた気遣いや思いやりを情緒的サポートとして捉えていると考える.</p><p>結論</p><p>産後1か月の初産婦は,パートナーからの情緒的サポートを受けて,パートナーへの信頼と安心感を深め,これから先も夫婦一緒であれば頑張れるという自信に繋がっていた.</p>

収録刊行物

  • 香川大学看護学雑誌

    香川大学看護学雑誌 23 (1), 1-10, 2019-03-30

    国立大学法人 香川大学医学部看護学科

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