音韻性錯語と喚語困難を前景とする失語症状を呈したDementia with Lewy bodies(DLB)の1例:
書誌事項
- タイトル別名
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- Phonemic paraphasia and word finding difficulty appears in a patient with dementia with Lewy bodies (DLB): a comparative analysis to logopenic variant of primary progressive aphasia (LPA)
- logopenic variant of primary progressive aphasia(LPA)の失語症状との比較検討
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説明
<p>症例は79歳,右利き男性.物忘れ,幻視,ことばの出にくさを主訴に初診した.Parkinson症状は認められなかった.注意障害と保続,近時記憶障害,構成障害を認めた.言語面では発話は流暢であった.発語失行,失文法はみられなかった.音韻性錯語と喚語困難が明らかであった.言語理解は語,統語レベルとも良好であった.文の復唱では言語性短期記憶の低下による障害を認めた.文の聴覚理解では文の長さに影響され,3文節文以上から困難であった.Dopamine transporter(DAT)SPECTで線条体での集積が軽度低下,脳血流SPECTで左側頭・頭頂葉に顕著な集積低下がみられた.本症例の臨床像はprobable dementia with Lewy bodies(DLB)に一致していたが,言語症状はlogopenic variant of primary progressive aphasia(LPA)の臨床像と一致していた.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 35 (3), 161-170, 2019-09-25
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001277367620352
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- NII論文ID
- 130007726246
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可