ジャパニメーションの表情とその内面(4)

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タイトル別名
  • ジャパニメーションの表情とその内面(4)キム・ジュニアン著『イメージの帝国 : 日本列島上のアニメーション』より
  • ジャパニメーション ノ ヒョウジョウ ト ソノ ナイメン(4)キム ・ ジュニアン チョ 『 イメージ ノ テイコク : ニホン レットウ ジョウ ノ アニメーション 』 ヨリ
  • キム・ジュニアン著『イメージの帝国:日本列島上のアニメーション』より

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抄録

本稿は、キム・ジュニアン著『イメージの帝国:日本列島上のアニメーション』を日本語訳した 一部である。「アニメーション研究」(第15巻第1号A)(第15巻第2号)では、順に、第2章3、4、5節、同章1・2節を掲載した。これらの前稿では日本のアニメーションにおける歌舞伎および絵巻などの伝統文化や、私小説からの影響関係、ジャパニメーションと無国籍の関係性について考察した。本稿では引き続き、同2章6節「演出、監督そして作家」を取り上げる。ここでは、ジャパニメーションにおける監督の位置や、原作および作家主義の問題について考察している。監督の仕事では、個性的な表現の追求というよりも制作を管理することが重要視されていること、作品のオリジナリティという点では原作であるマンガ作家にゆだねられているケースについて述べている。私たちは、アニメーション映画を考察するとき、監督名からのアプローチを試みるが、ジャパニメーションにおいては、長らく作家主義とはかけ離れたところに監督が位置してきており、また今日では、その名はブランドネームのように濫用されている現実があると述べている。

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