福島第一原子力発電所事故に関する国際専門家会議

書誌事項

タイトル別名
  • International Experts’ Meetings on the Accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant
  • 福島第一原子力発電所事故に関する国際専門家会議 : IAEAはどのような教訓を学んできたか?
  • フクシマ ダイイチ ゲンシリョク ハツデンショ ジコ ニ カンスル コクサイ センモンカ カイギ : IAEA ワ ドノ ヨウ ナ キョウクン オ マナンデ キタ カ?
  • What has the IAEA been learning from the accident?
  • IAEAはどのような教訓を学んできたか?

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抄録

<p> 福島第一原子力発電所事故の後,IAEAでは「原子力安全に関する行動計画」を立て,様々な活動を続けてきている。本稿では,国際専門家会議(IEM)について紹介する。これまで7回のIEMが開催され,世界の原子力安全の向上に向けて,議論を重ねている。各回のテーマは,原子炉と使用済燃料の安全性,緊急時のコミュニケーション,巨大地震・津波に対する防護,原子力事故後の廃止措置と環境修復,人的・組織的要因,放射線防護,シビアアクシデントマネジメントである。本稿では,事故の教訓と今後の課題を中心に報告する。来年は,研究開発の有効活用をテーマに第8回IEMが開かれる。過酷事故の防止および影響緩和に向けて,今後注力すべき分野を議論する。福島の事故は,原子力の安全性に大きな疑問を投げかけた一方で,安全性向上の動きを加速している。福島事故が契機となり,今後,二度と大事故を起こさないことを願う。</p>

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