本邦の診療現場におけるpost-intensive care syndrome(PICS)の実態調査

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タイトル別名
  • A questionnaire survey regarding recognition and clinical practice of post-intensive care syndrome in Japan

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説明

<p>PICS対策・生活の質改善検討委員会(Ad Hoc)は,本邦の診療現場におけるpost-intensive care syndrome (PICS)の実態を把握するために,日本集中治療医学会会員を対象とし,診療現場におけるPICSの実態調査を実施した。453名から回答を得た。PICSやABCDEFバンドルの認識度は約6割であった。実践しているPICS介入では,早期リハビリテーションが92%であった。しかしながら,ICU患者の退室時あるいは退院時の身体・認知・精神機能障害,QOLの評価は約1割程度にとどまっていた。また現時点では,PICS外来やPICSラウンドを全ての患者で行っていると回答した割合は1%未満であった。ICU患者の長期予後を改善するために,今後はさらなるPICSの認知・実態評価・予防・治療・フォローアップ・啓発活動を,システマティックに実臨床で展開していくことが重要と考えられる。</p>

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