Walkability Indexを用いた歩行空間整備前後の歩行活動量の分析枠組みに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Analytical framework for analyzing physical activity before and after the improvement of walking space using Walkability Index
  • with a focus on the change of the road network around Kusatsu River park, Shiga prefecture
  • 滋賀県草津川跡地公園による道路ネットワークの変化に着目して

抄録

<p>本研究では,GISを用いて算出される居住地のWalkability Index(WI)と,アンケート調査から得た居住者の目的別の歩行活動量・個人属性とを用いて,歩行空間整備前後のWIと歩行活動量を分析し,整備によって変化するWIの構成と,2時期の歩行活動の分析に適切な枠組みを明らかにすることを目的とする.滋賀県の草津川跡地公園を対象に,道路ネットワークの変化に着目した分析の結果,以下の成果が得られた.1) 歩行空間整備による各居住地からの到達圏の変化により,WIの構成要素である各地理的環境変数の値が変動し,結果としてWIの変化を表現しうることが示された.2) 目的別の歩行活動量に対してWIが説明力を有するパタンが存在し,特に日常歩行では2時期ともに同じパタンで有意な結果が得られた.さらに日常歩行ではWIの増加に伴って歩行活動量が上昇する一方,余暇歩行ではWIの高い地域において歩行が抑制される可能性が示唆された.3) ロジスティック回帰分析を用いた分析の枠組みとして,日常歩行では歩いている人のみを対象とした閾値の設定,余暇歩行においては歩いていない人も含めた閾値の設定により,いずれも歩行時間を取り扱うことが適切と判断された.</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 54 (3), 1184-1191, 2019-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (2)*注記

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