都心部における公共空間としてのストリートの役割とその実態に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of the Roles and Actual Situation of Streets as Public Space in an Urban Central District
  • Focusing on the Significance in the Urban Policy, Spatial Usage and User’s Perception of Nihon-Odori Street , Yokohama City
  • 横浜市日本大通りにおける都市政策上での位置づけ・空間利用実態・利用者意向に着目して

抄録

<p>本研究は、(1)公共空間としてのストリートの機能及び都市政策上の位置付け、(2)ストリート空間の利用実態、(3)運用状況に対する利用者意向を明らかにすることにより、都心部における公共空間としてのストリートの役割とその実態を明らかにした。対象地は、国内の代表的近代街路の1つである横浜市の日本大通りであり、70年代の都市デザイン政策以降、都心の「緑の軸線」の一部として位置付けられてきたストリートである。2000年代再整備の計画主体への聞き取り、利用者に対する観察調査およびアンケート調査等を実施し、日本大通りの機能は複数回の再整備を経て、歩行者活動に考慮して更新されてきたことを示した。また、利用者はイベントによるにぎわいだけでなく、地域によりマネジメントされた景観と緑陰による日常の快適性を評価していると明らかになった。これらを総括し、国内ストリートの再整備プロセスにおいては、こうした快適性にも配慮した包括的デザイン実施を重視すべきという結論を導いた。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 54 (3), 967-974, 2019-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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