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- 岸 恵美子
- 東邦大学 看護学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Actual Conditions in the So-called “House of Squalor” and What Lurks behind
- イワユル 「 ゴミ ヤシキ 」 ノ ジッタイ ト ソノ ハイケイ ニ ヒソム モノ
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説明
いわゆる「ごみ屋敷」とは,ごみ集積所ではない建物で,ごみが積み重ねられた状態で放置された建物,もしくは土地を指す。居住者が自ら出したごみだけでなく,近隣のごみ集積所等からごみを積極的に運び込む「ため込み」の行為がある場合は,特に対応が困難である。いわゆる「ごみ屋敷」の人たちの多くは,セルフ・ネグレクトといわれる。筆者らは,文献検討と研究成果から,セルフ・ネグレクトを「健康,生命および社会生活の維持に必要な,個人衛生,住環境の衛生もしくは整備又は健康行動を放任・放棄していること」と定義した。支援者が対応に困難を感じる事例は多いが,実際には,本人が「困りごと」を抱えているのである。「支援を求める力が低下,あるいは欠如している人」ととらえ,ごみを片づけることを目標とするのではなく,信頼関係を構築し,本人の「自己決定」を尊重し,安全で健康な生活へと導くことが支援として重要である。
収録刊行物
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- Material Cycles and Waste Management Research
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Material Cycles and Waste Management Research 28 (3), 194-199, 2017-05-31
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001277385167488
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- NII論文ID
- 130007742316
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- NII書誌ID
- AA12383900
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- ISSN
- 21874808
- 18835864
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- NDL書誌ID
- 028375114
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可