好気高熱性細菌(<i>Bacillus licheniformis </i>MU11株)を用いたバイオディーゼル燃料廃水の処理

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of bio-diesel fuel wastewater using aerobic thermophilic bacteria <i>Bacillus licheniformis </i>strain MU11
  • 好気高熱性細菌(Bacillus licheniformis MU11株)を用いたバイオディーゼル燃料廃水の処理
  • コウキコウネツセイ サイキン(Bacillus licheniformis MU11カブ)オ モチイタ バイオディーゼル ネンリョウ ハイスイ ノ ショリ

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説明

<p>バイオディーゼル燃料の製造時には、原料油脂の10~20%程度のグリセリン、メタノール、石鹸成分および未変換の脂肪酸などの不純物を含む廃水が発生する。この廃水は活性汚泥法等の生物処理により処理が可能であるが、効率的な処理方法がない。そこで、本研究では、バイオディーゼル燃料廃水の処理を目的として、最適な処理条件について検討した。</p><p>バイオディーゼル燃料廃水中には水溶性成分と油分が含有しており、エマルション化している。このエマルションの分解には酸の添加が有効であり、エマルションの分解(エマルションブレイク)により油分が分離され、水層のCODMnの値を減少できることが有効な手法であることを確認した。また、エマルションブレイク後のバイオディーゼル燃料廃水の主な有機汚濁の原因となっている物質はグリセリンとメタノールである。このうちグリセリンは、MU11株(Bacillus licheniformis)で分解できること、また活性汚泥の中にも Bacillus licheniformisが存在していることが示された。さらに、活性汚泥とMU11株を混合したHybrid条件 では、その他の条件と比べてCODMnの減少速度が速いことが示された。</p><p>最終的に、Hybrid条件がバイオディーゼル燃料廃水の処理に有効であることが示された。</p>

収録刊行物

  • 環境と安全

    環境と安全 10 (3), 177-187, 2019

    大学等環境安全協議会

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