バイカル湖湖底堆積物試料の有機物分析から見た千年スケールの植生変動解析

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タイトル別名
  • Millennium scale vegetation changes inferred from organic matter compositions of a Lake Baikal sediment

抄録

<p>完新世は気候的に安定した時代と考えられてきたが、近年Bond et al. (1997)を始めとした研究により、完新世にも急激な気候変動があったことが示されてきた。バイカル湖は日射量変化に対して気温変動が鋭敏に応答する地域であり、そのため、冬期は高気圧、夏期は低気圧など、季節によってまったく異なった環境下に置かれる。その影響により、ステップとタイガの植生境界帯が南北に移動するなど、植生に大きく変化が起こることがわかっている。この特徴を利用して、バイカル湖では様々な古環境プロキシを用いて、気候変動解析が行われてきた。しかし氷期・間氷期スケールの議論が多くを占め、その時間分解能から、B/A期やYD期、そして完新世など短期間に起こる気候変動による影響を解明することは困難であった。本研究では、バイカル湖堆積物中に記録された陸上植物由来有機物から、完新世を中心とした第四紀後期の高時間分解能の気候変動の解析結果を報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001277394590464
  • NII論文ID
    130007749026
  • DOI
    10.14862/geochemproc.66.0_101
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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