大動脈弁無冠尖に発症した乳頭状弾性線維腫の 1 手術例

  • 有本 宗仁
    日本大学医学部外科学系心臓血管外科学分野
  • 宇野澤 聡
    日本大学医学部外科学系心臓血管外科学分野
  • 大幸 俊司
    日本大学医学部外科学系心臓血管外科学分野
  • 林 佑樹
    日本大学医学部外科学系心臓血管外科学分野
  • 北住 善樹
    日本大学医学部外科学系心臓血管外科学分野
  • 田中 正史
    日本大学医学部外科学系心臓血管外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • An Operative Case of Papillary Fibroelastoma of the Non-Coronary Cusp of the Aortic Valve
  • 症例報告 大動脈弁無冠尖に発症した乳頭状弾性線維腫の1手術例
  • ショウレイ ホウコク ダイドウミャクベン ムカン セン ニ ハッショウ シタ ニュウトウジョウ ダンセイ センイ シュ ノ 1 シュジュツレイ

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説明

72 歳女性.腰部脊柱管狭窄症の手術前に施行 した経胸壁心臓超音波検査で大動脈弁無冠尖に 9 mm× 7 mm 大の有茎性の腫瘍性病変を認めた.大動脈弁膜症, 炎症反応上昇,塞栓症状は認めなかったが,可動性があ り塞栓症の危険があるため人工心肺心停止下に腫瘍摘出 術(大動脈弁尖は温存)を施行した.腫瘍は,大動脈弁 無冠尖に付着し,境界明瞭であった.病理診断は,乳頭 状弾性線維腫 (Papillary fibroelastoma: PFE) であった.術 後経過は,良好で独歩退院した.大動脈弁に起源する心 臓腫瘍は稀であり,単純切除のみで弁尖を温存でき,弁 機能を低下させることなく温存できたので報告する.

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

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