7.嚢胞性病変を伴った稀な膵腫瘍の診断と治療

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タイトル別名
  • Treatment of rare pancreatic neoplasms with cystic lesions

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説明

<p>膵嚢胞性腫瘍は,IPMN/MCN国際診療ガイドラインにより徐々に疾患概念が整備されてきている.しかし,嚢胞成分を伴う膵病変は多岐にわたり,中でも嚢胞変性を伴う稀な充実性腫瘍の中にはmalignant potentialを有する疾患が多く慎重な鑑別診断が必要である.日常臨床で遭遇する可能性が高いものとして,膵神経内分泌腫瘍(pNET),solid-pseudo-papillary neoplasm(SPN),膵腺房細胞癌(ACC),退形成癌が挙げられる.画像診断に難渋し組織学的診断に最終診断を委ねる場合も多いが,組織学的にも鑑別困難なことがあり,各疾患の特徴的な画像所見を把握しておくことが精度の高い診断に結びつくと考える.本稿ではこれらの比較的稀な,嚢胞成分を伴う充実性腫瘍の診断と治療につき自験例を交えて概説する.</p>

収録刊行物

  • 膵臓

    膵臓 33 (2), 140-148, 2018-04-25

    一般社団法人 日本膵臓学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (16)*注記

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