木曽ヒノキ林の天然更新施業後の実生発生量-伐採率、ササ処理との関係-
書誌事項
- タイトル別名
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- Establishment rate of seedlings under natural regeneration management in Kiso Chamecyparis obtusa forest
抄録
<p> 木曽ヒノキ林の多くはササ型林床であるため、伐採後の天然更新が阻害されている。そこで伐採に先行してササを薬剤散布や刈払いなどで処理することにより光環境の改善をはかり、ヒノキ後生樹をどのくらい発生させうるか施業試験をおこなった。三浦国有林2615林班内において帯状区3箇所を設置した。2016年6月に帯状区1で塩素酸塩剤250 kg/haを散布、帯状区2、3で刈払いのササ処理を行い、同年9月に帯状区1、2で100 %の上木伐採、帯状区3で35 %群状間伐を実施した。翌年6月に地表と根株に調査枠を10箇所ずつ設けて実生を調査した。その結果、前生樹は全帯状区で根株に0.6~1.0本/m2が定着していた一方、地表には殆ど認められなかったことから、根株がもともと重要な定着サイトであることが示された。また後生樹は帯状区3の地表と根株において2.6 本/m2発生していた一方、帯状区1、2では地表でその1/4程度、根株で1/2程度しか発生しておらず、施業方法により明確な差が認められた。豊作年を経験していない1年間の調査結果であるため、後生樹の発生については、今後も継続調査をおこなう必要がある。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 571-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288034752512
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- NII論文ID
- 130007376185
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可