粘着被覆資材によるナラ枯れ防除法の施工資材経費削減効果

書誌事項

タイトル別名
  • cost reduction effcet of Japanese oak wilt using adhesive nets

説明

<p>ナラ枯れ被害対策として、薬剤不使用で立木のままカシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)の発生を抑制する粘着被覆資材を利用した防除法を開発した。2016年に粘着資材を地上高1m付近と地際部に設置した場合、平均逸出抑制率は97.8%となり高い防除効果が確認された。しかし、実用化には資材が高価であるため、2017年に資材経費を削減した方法を行い、その効果を検証したので報告する。被害樹種はコナラで、試験地は山口県萩市の2015年から飛地的に被害が発生した場所である。2017年5月に、粘着資材を地際部に設置(以下、地際区)、粘着資材未施工(以下、被覆区)の2区、各10本に施工した。また、本法未施工木(以下、対照区)を含め各3本/区に羽化トラップを設置し、カシナガ捕獲数を調査した。9月に資材を回収し、再穿入孔数等を調査し、本法施工による試験木の影響を調べた。羽化トラップでの平均捕獲数は、対照区が3,622頭、地際区が548頭、被覆区が1,530頭であり、地際区が最も少なかった。また、地際区の平均逸出抑制率は90.5%となり、2016年の結果よりも低いが、高い防除効果が確認された。平均再穿入孔数は地際区、被覆区それぞれ24.3個、46.6個であった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288034756608
  • NII論文ID
    130007376334
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_656
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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