源流域における小径流木の物理特性-密度,腐朽状態,および強度-
書誌事項
- タイトル別名
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- Physical properties of small instream wood in a headwater catchment: density, decay condition, and strength
抄録
<p>上流域に森林を抱える地域では,流木は河川管理上無視できない要素である。しかし,実際の山地河川での流木の物理特性に関する情報は極めて乏しい。特に,ログジャムの目詰まりに寄与する小径流木の密度,腐朽状態,及び強度に関するデータは皆無に等しい。本研究では,中国山地中部の森林流域を対象に小径流木の密度,腐朽状態,及び強度について明らかにすることを目的とした。調査対象河川の5カ所(28,40,41,77,129 haの集水面積を持つ地点)において,ログジャムから小径流木(合計98本)をランダムに採取し,解析した。 結果として,次の点が明らかになった。1)水の密度よりも大きな湿潤密度を持った小径流木が全体の約4割を占め,それらの多くは土砂に部分的に埋没して滞留したものであった。2)小径流木の湿潤密度と体積含水率の間に有意な正の相関があった。3)小径流木の容積密度の特徴は滞留場の水分環境と酸素環境の違い,すなわち腐朽環境の違いとして解釈できた。4)腐朽度が高い小径流木ほど曲げ強度は小さかった。5)広葉樹と針葉樹のヤング係数と曲げ強度との関係は異なっており,広葉樹よりも針葉樹の方が外力に対してたわみやすかった。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 389-, 2018-05-28
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288035275904
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- NII論文ID
- 130007375982
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可