都道府県別伐出可能量に基づく国レベルのバイオマス供給量の評価

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  • Evaluation of biomass supply volume based on the possibility of harvesting in 47 prefectures in Japan

抄録

<p>本論では,国レベルで推定された木材の供給可能量の径級別・材長別内訳のうち,特に小丸太に着目し,バイオマスへの供給可能量を日本全体で推定することを目的とした。伐採の区画から,樹種別地位別等に拡張された林分成長モデル,最適採材アルゴリズム,コストモデルなどからなる林業経営収支予測システムと,多様な林況や地況を含むGISデータ等を統合し,資源の循環林となり得る人工林の推定を試みた。循環林として計上された対象の属性値を都道府県別に累積し,特に面積・バイオマスチップ用として想定される出材可能量等の地域性を検討するとともに,実績値などと比較した。都道府県別にみると,PKS等の海外から供給を前提としている発電所の利用量も含んで集計された木質バイオマスエネルギー用の木材利用量は,発電所の規模に応じて傾向の違いがみられた。現状のバイオマスの単価をもとに,日本全体で計上された経済的に循環可能な小丸太によるバイオマス供給量は,バイオマスエネルギーの総木材チップ利用量を上回ると推定された。</p>

収録刊行物

詳細情報

  • CRID
    1390001288035320832
  • NII論文ID
    130007376500
  • DOI
    10.11519/jfsc.129.0_804
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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