二次生着不全に対して移植後シクロフォスファミドを用いたHLA半合致移植が有効であった急性混合性白血病

書誌事項

タイトル別名
  • Successful treatment of secondary graft failure in a mixed-phenotype acute leukemia patient with haploidentical hematopoietic stem cell transplantation and post-transplant cyclophosphamide administration
  • 症例報告 二次生着不全に対して移植後シクロフォスファミドを用いたHLA半合致移植が有効であった急性混合性白血病
  • ショウレイ ホウコク ニジセイチャク フゼン ニ タイシテ イショク ゴ シクロフォスファミド オ モチイタ HLA ハンガッチ イショク ガ ユウコウ デ アッタ キュウセイ コンゴウセイ ハッケツビョウ

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抄録

<p>症例:38歳女性。急性混合性白血病の第一寛解期にHVG方向HLA-DR1座ミスマッチドナーより骨髄破壊的前処置による非血縁者間骨髄移植を実施。移植後21日目に好中球生着,29日目に完全ドナーキメラを達成。その後血球回復が遅延し赤血球,血小板は輸血依存が持続。50日目の末梢血CD3キメリズム検査でレシピエント割合27.3%,63日目にレシピエント割合90%,80日目で95%以上となった。骨髄検査で再発はなく自己造血回復を伴う二次生着不全と診断。生着不全に対し初回移植から111日後にHLA半合致の実妹より移植後シクロフォスファミド(PTCy)を用いたHLA半合致移植を実施。第2回移植から14日目に好中球生着,21日目に完全ドナーキメラを達成。重症感染や急性GVHDの発症はなく45日目に軽快退院。HLA半合致同胞ドナーよりのPTCyを用いた再移植は生着不全に対する有効な選択となると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 59 (5), 485-488, 2018

    一般社団法人 日本血液学会

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