東北地方太平洋沖地震後の緊急調査掘削(IODP第343次航海:J-FAST)の成果

  • 山田 泰広
    海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター 高知大学理学研究科
  • Jim Mori
    京都大学防災研究所
  • 氏家 恒太郎
    海洋研究開発機構海洋掘削科学研究開発センター 筑波大学生命環境系
  • 林 為人
    京都大学大学院工学研究科 海洋研究開発機構高知コア研究所
  • 小平 秀一
    海洋研究開発機構地震津波海域観測研究開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Achievements of the rapid response drilling (IODP Expedition 343: J-FAST) after the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake
  • トウホク チホウ タイヘイヨウオキ ジシン ゴ ノ キンキュウ チョウサ クッサク(IODP ダイ343ジ コウカイ:J-FAST)ノ セイカ
公開日
2018-01-15
資源種別
journal article
DOI
  • 10.5575/geosoc.2017.0080
公開者
一般社団法人 日本地質学会

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説明

<p>海洋では初となる緊急掘削調査(地震直後に科学目的のために行われる掘削調査)が2011年東北地方太平洋沖地震の後に日本海溝で実施され,巨大地震に伴って生じた巨大津波のメカニズムについて多くの知見が得られた.中でも,1)断層帯が薄く(5m)弱かった(低速すべり条件と高速すべり条件でそれぞれ摩擦係数0.2-0.26と0.08-0.1)こと,2)この低摩擦の性質は,断層帯に粘土鉱物の一種であるスメクタイトが多く含まれることとThermal pressurization と呼ばれる摩擦熱による間隙水圧上昇が原因であること,3)地震前と地震後で応力環境が圧縮から伸張に激変していること,などが主要成果である.残された課題として,1)海底から基盤岩までの連続した物性や,2)側方へのすべり不均一性を決定する要素を把握・理解することが挙げられる.これらを解決するためには,近い将来に再び科学掘削が実施されることが望まれる.</p>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 124 (1), 67-76, 2018-01-15

    一般社団法人 日本地質学会

参考文献 (24)*注記

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