勤労者における推奨身体活動量および座位行動に影響を与える要因

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  • Factors influencing the recommended amount of physical activity and sedentary behavior among company workers in Japan
  • キンロウシャ ニ オケル スイショウ シンタイ カツドウリョウ オヨビ ザイ コウドウ ニ エイキョウ オ アタエル ヨウイン

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抄録

<p>目的:勤労者の健康維持・身体活動促進および座位行動減少のために,推奨身体活動量の充足状況を確認したうえ,推奨身体活動量および座位行動に関連する要因を明らかにすることである.</p><p>方法:本横断研究では,20歳から59歳まで618名の会社員を対象に,骨密度および質問紙調査を行い,最終的に567名を解析対象とした.身体活動量および座位時間は国際標準化身体活動質問票短縮版を用いて,健康づくりのための身体活動指針2013で示された推奨量で評価した.また,関連要因を把握するために,人口統計学的要因,生活習慣,健康状況などについて尋ねた.推奨身体活動量および座位時間と関連要因との間の検討は二項ロジスティック回帰分析を用いた.</p><p>結果:身体活動量の推奨基準の充足者は全体の52.0%であった.推奨身体活動量では,男性であること,1日の座位時間が短いこと,骨密度が高いことおよび作業姿勢が立位中心であることとの間に正の関連が認められた.座位時間では,50歳代であること,低収入の者であること,製造職であることおよび作業姿勢が立位中心であることが短い座位時間との間に正の関連がみられた.</p><p>結論:勤労者において,推奨身体活動量の充足状況および座位時間と人口統計学的変数その他の関連要因のいくつかについて,関連が確認できた.このことから,今後は,勤労者の推奨身体活動量の推進および座位行動を減らすために,これらの要因に考慮した介入方策を検討していくことが必要である.</p>

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