FeNi合金-硫化物メルト間の微量元素分配に対する圧力効果

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タイトル別名
  • Pressure effect on trace element partitioning between Fe-Ni alloy and sulfide melt

抄録

Fe-Ni-S系の高圧融解実験を10~25GPaの範囲で行い、親鉄性元素のFeNi合金-硫化物メルト間の元素分配係数を測定した。高温高圧実験には川井型マルチアンビルを用いた。回収した試料の主成分元素はEPMAで測定し、微量元素濃度はフェムト秒レーザーを用いたLA-ICP-MSで測定した。今回測定した元素のうち、Geの分配係数は圧力の増加に伴い上昇する傾向が観察された。しかし、他の元素については、10~25 GPaまで圧力を変えても、分配係数に明瞭な変化は認められなかった。常圧で測定されている分配係数と比較した場合、Co、Ni、Pd、Os、Ir、Pt、Auについては、高圧で測定された分配係数もほぼ同じ値を示しており、圧力依存性は小さい事が明らかになった。しかし、Mo、Ru、Rh、W、Reの分配係数は、常圧での値と比べると明らかに低い値をし、Cuは常圧での値よりも高い分配係数を示した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288038395392
  • NII論文ID
    130007398742
  • DOI
    10.14824/jakoka.2013.0_9
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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