モンゴル・ハンガイ山地のデボン紀付加体から鉄ピクライトと高Mg安山岩の発見

書誌事項

タイトル別名
  • Find of ferropicrite and high-Mg andesite from the Devonian accretionary complex in the Hangay Mountains, Mongolia

説明

モンゴル・ハンガイ山地のデボン紀付加体にはチャートを伴う緑色岩体が多数存在する。従来、ハンガイ・ヘンテイ帯の緑色岩は海山起源のアルカリ玄武岩とされていたが、今回のウヤンガ村周辺地域の調査によって、緑色岩はソレアイト玄武岩を主体とし、鉄玄武岩を多く伴い、アルカリ玄武岩は産しないことがわかり、新たに鉄ピクライトを発見した。これらの事実は、本地域の緑色岩体が、海山ではなく、ケルゲレン海台のようなLIP起源の可能性が高いことを示す。また、今回発見した高Mg安山岩はシルとして産し、顕著なNbの負異常を示し、スピネルのCr#が高く、讃岐岩に類似する。中新世の瀬戸内火山岩類と同様に、若いプレートまたは拡大境界の沈み込みに関連して形成されたものであろう。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288039197568
  • NII論文ID
    130007398642
  • DOI
    10.14824/jakoka.2013.0_160
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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