ステロイド抵抗性の抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎に対し二重膜濾過血漿交換療法が奏功した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Successful treatment of steroid-resistant anti-aquaporin 4 antibody-positive optic neuritis with double-filtration plasmapheresis: a case report
  • 症例報告 ステロイド抵抗性の抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎に対し二重膜濾過血漿交換療法が奏功した1例
  • ショウレイ ホウコク ステロイド テイコウセイ ノ コウアクアポリン 4 コウタイ ヨウセイ シシンケイエン ニ タイシ ニジュウマク ロカ ケッショウ コウカン リョウホウ ガ ソウコウ シタ 1レイ

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説明

<p>症例は30歳代の女性. 4日前から右眼球運動痛, 右歪視症, 右眼下方視野狭窄を認め, 近医を受診した. 同日夜間から右眼の急速な視力低下がみられ, 指数弁まで低下した. 血液検査では抗アクアポリン4 (aquaporin-4: AQP4) 抗体陽性, 眼窩造影MRIにて右視神経に高信号を認め, 視神経脊髄炎関連疾患, 中でも抗AQP4抗体陽性視神経炎と診断した. 近医にてステロイドパルス療法を2クール施行, 後療法としてプレドニゾロン40mg/日の内服を開始したが, 視力, 視野の改善は得られず, 血漿交換療法施行目的に当院転院となった. 計7回の二重膜濾過血漿交換 (double filtration plasmapheresis: DFPP) を施行し, 抗AQP4抗体は陰性化, 視力改善, 視野の拡大を認めた. DFPPはステロイド治療抵抗性の抗AQP4抗体陽性視神経炎に有用な治療法の一つであると考えられた.</p>

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参考文献 (12)*注記

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