小腸粘膜性病変を見直す

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  • Review of the small intestinal mucosal lesion

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抄録

<p>カプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡が開発され,小腸の直接観察が可能となった.本稿では小腸粘膜性病変として,NSAIDs起因性および,慢性腎臓病(CKD)患者の小腸粘膜病変について解説する.NSAIDs起因性小腸粘膜傷害は,粘膜発赤,微小な絨毛欠損,小潰瘍,輪状潰瘍,縦走潰瘍や膜様狭窄など,多彩な形態の病変が認められる.CKD患者の粘膜性病変の頻度は,20~30%程度とするものが多い.まだまだ小腸疾患は不明な部分が多く,これらの小腸内視鏡により,さらに小腸疾患の病態解明が進むことを期待する.</p>

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