歴史構想にみる神話的身体としての天皇

書誌事項

タイトル別名
  • The Mythological Function of Imperial Body in the Construction of History: The “Authentic” Form of Historical Description in Jien's <i>Gukan-shō</i>
  • 歴史構想にみる神話的身体としての天皇 : 慈円『愚管抄』にみる正統性の定型をとおして
  • レキシ コウソウ ニ ミル シンワテキ シンタイ ト シテ ノ テンノウ : ジエン 『 グカンショウ 』 ニ ミル セイトウセイ ノ テイケイ オ トオシテ
  • ――慈円『愚管抄』にみる正統性の定型をとおして――

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抄録

<p>慈円『愚管抄』の歴史叙述を、慈円が構想した「末法」という一点の現実から生じた正統性のエクリチュールとして読み解いた。本稿で捉えた「定型」とは、慈円が叙述に構想した神話的身体としての天皇が、歴史的・社会的文脈、世界観を構築する正統性のベクトルとしてである。かかる意味世界における『愚管抄』とは、正統性を体現した神話的身体としての天皇が社会を開/閉した「定型」の叙述であり、愚管抄的世界を生んだ中世を開/閉する扉のような存在であった。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 62 (7), 16-26, 2013-07-10

    日本文学協会

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