介護老人福祉施設の経営利益率とサービスの質関連指標との関係

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship between Service Quality Indicators and Returns in the Management of Elderly Care Facilities
  • カイゴロウジン フクシ シセツ ノ ケイエイ リエキリツ ト サービス ノ シツ カンレン シヒョウ ト ノ カンケイ

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抄録

本稿は,施設経営における利益率とサービスの質関連指標との関係について検証を行っている.具体的には,施設の経営利益と,人事管理,職員の職務満足およびサービスの自己評価との関係に関する仮説を立て,その検証を行っている.そのために,全国の介護老人福祉施設から1,000か所を抽出して,郵送で1施設当たり施設長(1部)および介護・看護職員用(5部)のアンケートを配布し,265施設から,施設長240部,職員1,105部が回収された.分析においては,施設長と職員の調査結果を「施設単位」で分析するために,施設長と職員の結果を1つの施設の結果としてまとめ,最終的に170施設のデータを用いて分析を行った.結果,施設の収益率が一定以上を超えると,人事管理,職務満足,サービスの自己評価などサービスの質に関わる指標の値が低下するおそれがあるということが示唆された.これを踏まえ,施設経営における適正利益のあり方に関する提言を行った.

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 54 (3), 41-52, 2013-11-30

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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