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- 奥田 圭
- 福島大学環境放射能研究所
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- 藤間 理央
- 福島大学共生システム理工学類
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- 根岸 優希
- 福島大学共生システム理工学類
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- ヒントン トーマス G.
- 米国立野生動物研究センター
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- スマイサー ティモシー J.
- 山形大学理学部生物学科
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- 玉手 英利
- 山形大学理学部生物学科
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- 兼子 伸吾
- 福島大学環境放射能研究所 福島大学共生システム理工学類
書誌事項
- タイトル別名
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- Did domestic pigs that escaped after the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident cause genetic contamination of the wild boar population?
- フクシマ ダイイチ ゲンシリョク ハツデンショ ジコ ゴ ニ イッシュツ シタ ブタ ワ ニホンイノシシ エ ノ イデンシ オセン オ モタラシタ ノ カ
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説明
2011 年の東北地方太平洋沖地震は、福島県の一部地域における人間活動を大きく変えた。福島第一原子力発電所の津波被害やその後に生じた放射能汚染は、結果的に放棄耕作地や住民の避難に伴う空き家を増加させ、避難区域内における家畜の逸出を招き、野生の哺乳動物の個体群も拡大させた。本研究では、福島県におけるニホンイノシシと逸出したブタとの交雑の可能性を検証した。2014 年から2016 年の間に福島県内の個体群から集められた75 頭のニホンイノシシのミトコンドリアDNA 配列を分析した結果、71 個体からはニホンイノシシ固有の既知の配列が得られたが、それらから著しく分化したブタに該当する配列が4 個体から得られた。この結果は、野生化したブタからニホンイノシシ個体群への遺伝子汚染を示唆している。また、今回の知見は、当該地域における核DNA マーカーを用いた詳細な遺伝解析とモニタリングに基づく個体群管理の必要性を示唆している。
収録刊行物
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- 保全生態学研究
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保全生態学研究 23 (1), 137-144, 2018
一般社団法人 日本生態学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288045918336
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- NII論文ID
- 130007417964
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- NII書誌ID
- AA11857952
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- ISSN
- 24241431
- 13424327
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- NDL書誌ID
- 029118862
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可