家庭科教員養成における教科観の構築に関する研究

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書誌事項

タイトル別名
  • Construction of Views of the Subject in Home Economics Teacher Training
  • -広島大学人間生活系コースにおけるカリキュラムの検討・改善をめぐって(2)-
  • About Reconstructing the Curriculum in the Course of Human Life Sciences Education of Hiroshima University(2)

抄録

【目的】これまで本コースカリキュラムの核となる科目「人間生活教育概論」の検討を行ってきた。平成28年度の授業では商品企画と調理を主たる学習活動として生活課題を捉えさせることを意図した。その結果,家政学の理解に基づき生活改善を意識してはいたものの,その成果が授業づくりにおける教材観に影響を及ぼしたかどうかは不明であった。そこで,平成29年度の授業では,前年度の商品企画におけるコンセプトとして提示された「健康」「協働」「豊かさ」「生活・地域文化」「家政学の意義」について家庭科教育学及び内容学担当教員7名をパネラーとしてディスカッションを行った。それにより生活者としての自己の課題を意識させ家政学の理解を深めることを意図した。本研究では,それらの成果を検証し,その後の指導法の授業の学びへの影響を明らかにすることを目的とした。<br><br>【方法】履修者24名の授業成果を5回のディスカッション前後の各テーマの認識の変容を問う調査結果などの分析から捉えた。また,その後「家庭科授業論Ⅰ」における授業づくりに変容の成果が役立っているかどうか調査により分析した。<br><br>【結果】ディスカッションにより,生活の営みを捉えるテーマへの認識が深まっている様子がみられた。また,指導法の授業で複数の内容を関連付けた題材の構想や,現代的な生活課題への関心につながる題材名の工夫などがみられた。生活への認識の深まりがその成果につながったと自己評価していた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288047785088
  • NII論文ID
    130007420445
  • DOI
    10.11428/kasei.70.0_276
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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