訪問介護員及び介護支援専門員を対象とした料理講習会の事例報告

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タイトル別名
  • Case report of cooking classes for visiting carers and nursing care support specialists.

抄録

【目的】在宅医療・介護を推進していく我が国にとって、介護職員の資質向上は喫緊の問題である。その一方で、介護技術についての研修は多数行われているものの、調理技術についての研修はほとんどみることがないのが実情である。そこで、本研究では本校の学生が主体となって訪問介護職員を対象に料理講習会を行った過去2年間の事例及びその成果を報告する。【方法】京都福祉サービス協会所属の訪問介護員及び介護支援専門員(15名)を対象に、2016年度と2017年度の2回、適塩をテーマに料理講習会を実施した。適塩に関する講義及び調理実習、意見交換会を行い、介護対象者への食事提供時の問題等をディスカッションした。本講習会は、京都腎臓病患者協議会の共催のもと実施した。【結果・考察】2016年度開催の参加者満足度は100%(15名)であった。講義、調理実習の満足度も100%(15名)と高く、充実した講習会となったことが伺えた。参加者のコメントからは「日頃使用している調味料の量を見直すきっかけになった」「人生の最期まで口にする食事のことを私たちは学び続けなければならない」等、好意的な内容が多かった一方で、「持病がある方などを対象にした料理教室を開催してほしい」、「病態別の栄養について知りたい」等、次回開催に向けてさらに検討が必要なものもあった。2017年度実施の結果については併せて報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288048550912
  • NII論文ID
    130007420814
  • DOI
    10.11428/kasei.70.0_192
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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