蒸気再圧縮方式エバポレーターの操業経験

書誌事項

タイトル別名
  • Operating Experience of Vapor Recompression Evaporator
  • ジョウキ サイアッシュク ホウシキ エバポレーター ノ ソウギョウ ケイケン

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説明

<p>北越紀州製紙新潟工場では2015年6月にH系エバポレーターが稼働した。H系は既設G系をベースに設計され,G系同様の7缶7重効用方式に加えて,給液蒸発缶への蒸気再圧縮(Vapor Re-Compression,VRC)方式の採用により,高い蒸発倍数を実現している。</p><p>稼働から約2年が経過したが,これまでVRC方式の採用によりVRCブロワの振動上昇や第2効用缶洗缶時の加熱蒸気流量減少といった問題を経験してきた。VRCブロワ振動上昇の原因は硬質スケール付着によるインペラーのアンバランスであり,不純物が少なく,温度の高いエバドレンを減温注水として使用してからは突然の振動上昇は発生しなくなった。又,第2効用缶洗缶時の加熱蒸気流量減少はVRCブロワ回転速度を下げて第2効用缶内圧力上昇を抑え,加熱蒸気流量の流量制御から圧力制御への切替を防ぐことで,対策としている。</p><p>本稿ではH系エバポレーターの設備概要,及び操業経験について報告する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 72 (5), 473-476, 2018

    紙パルプ技術協会

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