「言葉ひとつ」、ふたたび

書誌事項

タイトル別名
  • “Just One Word” Again: A Critical Response to Seiji Tsuruta and Norihiro Katō
  • 「言葉ひとつ」、ふたたび : 鶴田清司と加藤典洋
  • 「 コトバ ヒトツ 」 、 フタタビ : ツルタ セイシ ト カトウテンヨウ
  • ――鶴田清司と加藤典洋――

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説明

<p>本稿は鶴田清司著『〈解釈〉と〈分析〉の統合をめざす文学教育 新しい解釈学理論を手がかりに』(学文社 2010年3月25日刊)を主たる検討の対象とします。この考察は加藤典洋「理論と授業――理論を禁じ手にすると文学教育はどうなるか――」(『日本文学』2013年3月号)の検討に展開し、再び鶴田氏の問題にもどってくることになります。鶴田氏は「テクスト」を排し「テキスト」という語を選択しています。しかし、この選択はポスト・ポストモダンの時代をいかに切りひらいていくのかという課題にかかわる看過しえない問題を浮上させてしまいます。こうした氏の躓きは加藤典洋氏の躓きでもあります。このことが加藤氏の論の検討によって明らかになります。こうした「言葉ひとつ」の探究からも「〈第三項〉と〈語り〉問題に向き合う文学教育」の扉を開ける秘鑰を掘り出すことができるのです。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 62 (8), 13-27, 2013-08-10

    日本文学協会

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