F波とは:生理学的機序と脊髄興奮性
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- 原 元彦
- 埼玉医科大学医学部リハビリテーション科
書誌事項
- タイトル別名
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- F-wave; principles and spinal excitability
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説明
<p>F波は末梢運動神経の最大上電気刺激によるインパルスが求心性に脊髄前角細胞に伝わり再び遠心性に筋まで伝導して誘発される。その経路はいずれもアルファ運動ニューロンであり, 下位運動ニューロンのみならず上位運動ニューロンの興奮性も反映する。F波発生の原理とF波の記録, F波の計測に必要な事項およびF波と区別を要する他の遅延電位の概略, 臨床応用についてまとめた。日常診療ではF波は末梢神経, 特に末梢神経近位部の検査に用いられることが多いが, F波は脊髄前角細胞の興奮性の指標としても用いることが可能であり, 筋の随意収縮や運動想起, 反射の増強 (reflex reinforcement) の手技が脊髄前角細胞興奮性に及ぼす影響についてもF波を用いて検討することができる。</p>
収録刊行物
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- 臨床神経生理学
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臨床神経生理学 46 (4), 168-174, 2018-08-01
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288050279040
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- NII論文ID
- 130007429186
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- ISSN
- 2188031X
- 13457101
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可