肝細胞障害、胆汁うっ滞および脂肪肝を病型別に早期予測が可能な血漿miRNAバイオマーカー探索研究
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- 香川 匠
- 名古屋大学大学院医学系研究科統合医薬学領域トキシコゲノミクス
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- 白井 勇司
- 名古屋大学大学院医学系研究科統合医薬学領域トキシコゲノミクス
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- Tomáš ZÁRYBNICKÝ
- 名古屋大学大学院医学系研究科統合医薬学領域トキシコゲノミクス
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- 織田 進吾
- 名古屋大学大学院医学系研究科統合医薬学領域トキシコゲノミクス
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- 横井 毅
- 名古屋大学大学院医学系研究科統合医薬学領域トキシコゲノミクス
書誌事項
- タイトル別名
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- Identification of Specific MicroRNA Biomarkers in Early Stage of Hepatocellular Injury, Cholestasis, and Steatosis in Rat
抄録
<p>[背景・目的] 近年、薬や化合物に起因する肝障害の新規バイオマーカー候補として血中microRNA (miRNA) が注目されている。中でも肝細胞特異的に存在するmiR-122の肝障害予測バイオマーカーとしての有用性が期待されているが、病型判断には不十分である。本研究では肝細胞障害、胆汁うっ滞および脂肪肝について、早期に病型判断可能なmiRNAの探索と評価を目的とした。[方法] 肝障害モデル作成には6週齢の雄性SDラットを用いた。肝細胞障害モデル作成にはアセトアミノフェン (1500 mg/kg) とチオアセトアミド (100 mg/kg)、胆汁うっ滞モデルにはα-ナフチルイソチオシアネート (150 mg/kg) と4,4’-メチレンジアニリン (250 mg/kg)、脂肪肝モデルには四塩化炭素 (300 mg/kg) とデキサメタゾン (15 mg/kg) をそれぞれラットに経口投与した。経時的に血液を採取し、血漿からRNAを抽出後、次世代シーケンサーを用いて血漿中miRNAを網羅的に解析した。ピーク時点や障害の程度が異なる病型間でのmiRNA発現を比較するために、時系列的miRNAプロファイルのクラスターパターンから肝障害の初期、中期、後期を定義し、各時点において増加または減少したmiRNAを、ベン図を用いて病型別、または網羅的に解析した。[結果・考察] 病型別肝障害モデルにおいて、ALTやASTなどの生化学値や、組織学的に変化の認められない障害初期の段階から変動するmiRNAを複数同定することができた。その中から全病型に共通して上昇するmiR-122および、病型特異的miRNAに着目し、RT-PCRによる検証実験を行なった。その結果、肝細胞障害からはmiR-1-3pとlet-7b-5p、胆汁うっ滞からはmiR-218a-5p、脂肪肝からはmiR-320-3pが病型初期に上昇し、全病型におけるmiR-122の経時的増加も確認された。本研究結果から肝障害の病型別、早期予測におけるmiRNAの有用性が示された。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 45.1 (0), P-6-, 2018
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288054835584
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- NII論文ID
- 130007432275
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可