高齢者施設における認知症高齢者の生活支障尺度の信頼性・妥当性の検討

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タイトル別名
  • An analysis of the reliability and validity of the Life-trouble Scale for elderly patients living in geriatric facilities
  • コウレイシャ シセツ ニ オケル ニンチショウ コウレイシャ ノ セイカツ シショウ シャクド ノ シンライセイ ・ ダトウセイ ノ ケントウ

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説明

<p>目的:本研究の目的は高齢者施設における認知症高齢者の生活支障を具体的に明らかにするために,認知症高齢者の生活支障尺度を開発することである.研究方法:平成29年3月~5月に介護老人保健施設に入居しており,認知症と診断された高齢者,または認知症高齢者の日常生活自立度II以上と評価されている高齢者で研究協力の同意が得られた者を対象に,生活支障尺度などを調査した.対象者は191名(男性47名:24.6%,女性144名:75.4%)であった.平均年齢は85.72(±6.96)歳,平均要介護度は3.73(±1.22),平均MMSEは9.11(±8.80)であった.生活支障尺度の因子分析の結果,第1因子は「基本的生活行動やコミュニケーションに関する生活支障」,第2因子は「焦燥や混乱に関連した生活支障」,第3因子は「感情や判断力低下に関連した人間関係のトラブル」,第4因子は「意識の変化や繰り返される行動に関連した生活支障」と命名された.4因子ともクロンバッハのα係数は0.705~0.884,NPIおよびクリクトン高齢者行動尺度と有意な相関が認められた.結論:以上の結果から,生活支障尺度の尺度としての信頼性・妥当性は確保され,今後,老人保健施設の生活上のトラブルを解決する有効な尺度であることが明らかになった.</p>

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