重症心身障害者における気道狭窄の画像評価

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タイトル別名
  • Image Evaluation of Airway Stenosis in Patients with Profound Intellectual and Motor Disabilities
  • 症例 重症心身障害者における気道狭窄の画像評価
  • ショウレイ ジュウショウ シンシン ショウガイシャ ニ オケル キドウ キョウサク ノ ガゾウ ヒョウカ

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説明

<p>呼吸困難があった重症心身障害者2症例を320列CTで評価した。症例1は,脳性麻痺を持つ24歳男性。呼吸困難の原因として気管カニューレ先端より末梢側の部分で気管軟化症があると考えられていたが,CTでは吸気時,呼気時とも,気管の狭小化所見は認められなかった。しかしながら側弯症と関連する右気管支狭窄所見を認めた。症例2は,脳性麻痺を持つ52歳男性で仰臥位で呼吸困難が強くなり,仰臥位と腹臥位でCTを行った。軟口蓋と喉頭蓋が,重力方向に容易に移動し,仰臥位では軟口蓋が咽頭後壁に広範囲に接する所見があった。320列CTは,気道狭窄の呼気時,吸気時の両方を評価するのに有用である。両症例ともCobb角100度以上と重症心身障害者に多い高度の側弯症を有していた。重度の側弯症では気道狭窄をきたすことが多く,胃食道逆流も多い。日本における重症心身障害者施設の現状とともに,重症心身障害の医学・医療においては多分野が共同して研究を進めていく必要性について述べた。</p>

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参考文献 (22)*注記

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