24時間下咽頭食道多チャンネルpHインピーダンス検査 (HMII) を用いた原因不明慢性咳嗽に対する咽喉頭逆流症の関与の検討

  • 鈴木 猛司
    千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 関 洋介
    四谷メディカルキューブ 減量外科センター
  • 松村 倫明
    千葉大学大学院医学研究院 消化器内科
  • 船越 うらら
    千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学 千葉市立海浜病院 耳鼻咽喉科
  • 櫻井 大樹
    千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 岡本 美孝
    千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 笠間 和典
    四谷メディカルキューブ 減量外科センター
  • 梅澤 昭子
    四谷メディカルキューブ 減量外科センター
  • 黒川 良望
    四谷メディカルキューブ 減量外科センター
  • 北方 敏敬
    Esophageal & Lung Institute, Allegheny Health Network

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of Laryngopharyngeal Reflux Using Hypopharyngeal Multichannel Intraluminal Impedance-pH Metry (HMII) for Chronic Cough of Unknown Etiology
  • 24ジカン カ イントウ ショクドウ タチャンネル pH インピーダンス ケンサ(HMII)オ モチイタ ゲンイン フメイ マンセイ セキソウ ニ タイスル インコウトウ ギャクリュウショウ ノ カンヨ ノ ケントウ

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抄録

<p>慢性咳嗽の原因としてGERDは鑑別の一つとなりうるが,本邦では欧米に比較し,その割合は低いと考えられている。しかし,PPI抵抗性のGERDや食道粘膜障害を伴わないNERDの存在,また,日本人の肥満率は欧米のそれと比べ低いことから日本人のGERD罹患率が低く見積もられている可能性がある。近年,24時間下咽頭食道多チャンネルpHインピーダンス検査 (HMII) が開発され,確定診断が難しかった咽喉頭逆流 (LPR) を測定することができるようになった。本研究は,本邦で初めてHMIIを用い,日本人の原因不明慢性咳嗽患者における咽喉頭逆流症 (LPRD) の関与を検討する目的で行った。日本人原因不明慢性咳嗽患者の73%にabnormal proximal exposure (APE) を認め,難治性慢性咳嗽はLPRを含めた胃内容物の高位逆流が原因である可能性が示唆された。また,DeMeester scoreは63%が正常であり,約40%のLPRまたは食道高位への逆流は非酸性の逆流であり,24時間pHモニタリングでは診断が難しく,難治性慢性咳嗽の診断にはHMIIが必要であると考えられた。</p>

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参考文献 (14)*注記

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