静岡県におけるミカンサビダニに対する各種薬剤の殺虫効果

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タイトル別名
  • Pesticide toxicity toward pink citrus rust mite, <i>Aculops pelekassi</i> (Keifer), in Shizuoka Prefecture
  • シズオカケン ニ オケル ミカンサビダニ ニ タイスル カクシュ ヤクザイ ノ サッチュウ コウカ

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抄録

<p>静岡県内のジチオカーバメート系薬剤の散布状況が異なる3圃場で採集したミカンサビダニに対する各種薬剤の殺虫効果を評価した。その結果,すべての個体群に対してマンゼブおよびビフェナゼートの効果が低いと判定された。一方,すべての個体群に対して,レピメクチン,ミルベメクチン,ルフェヌロン,アミトラズ,アセキノシル,ピリダベン,トルフェンピラド,スピロメシフェン,フルアジナム,キノキサリンの効果が高いと判定された。さらに,1個体群で本害虫に登録がない薬剤の殺虫効果を検定した結果,エチプロール,スピノサド,ピリフルキナゾン,ヘキシチアゾクス,ブプロフェジン,スピロテトラマト,シエノピラフェン,シフルメトフェン,シアントラニリプロール,フルベンジアミド,メパニピリムの効果が高いと判定された。これらミカンサビダニに対する殺虫効果が高い薬剤の中には,カンキツ微小害虫の土着天敵に対する影響が大きい薬剤も含まれるため,ミカンサビダニの化学的防除では土着天敵に悪影響を及ぼさないよう,使用薬剤の種類や散布時期に注意する必要がある。</p>

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