北西太平洋で採集されたスジイカおよびヤセトビイカ稚仔の形態について

書誌事項

タイトル別名
  • Descriptions of Eucleoteuthis luminosa (Sasaki, 1915) and Ornithoteuthis volatilis (Sasaki, 1915) Paralarvae in the Northwestern Pacific

この論文をさがす

説明

小笠原周辺海域および四国沖からフィリピン海で採集された, 外套長1.4∿12.4 mmのスジイカ稚仔53個体と, 外套長2.4∿5.4 mmのヤセトビイカ稚仔47個体を用いて記載を行った。スジイカ稚仔は眼胞上に1個, 直腸上中央に1個の発光器をもち, それらの出現時期は外套長4.0 mmであった。また融合触腕は, 外套長4.0 mmで分離が始まり, 外套長8.0 mmで完全に分離する。融合触腕指数の平均値は0.70±0.28 (S.D.)で, 融合触腕先端の吸盤は側部の2個が中央の6個よりやや大きく, 中央の吸盤に対する側部の吸盤の大きさの平均は, 1.57±0.14 (S.D.)であった。ヤセトビイカ稚仔は眼胞上に1個, 内臓上に2個の不等大の発光器をもち, それらの出現時期は外套長3.0∿4.0 mmであった。また融合触腕の分離は外套長2.5 mmで始まるが, 本研究では完全に分離した個体はなかった。融合触腕指数の平均値は0.43±0.10 (S.D.)で, 融合触腕先端の吸盤は側部の2個が中央の6個より顕著に大きく, 中央の吸盤に対する側部の吸盤の大きさの平均は, 2.09±0.01 (S.D.)であった。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (28)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ