回胴式遊技機の遊技中に対する興奮の定量化

  • 茅野 功
    川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科
  • 宮崎 仁
    川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床検査学科
  • 後藤 真己
    川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科
  • 望月 精一
    川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative evaluation of mental excitement of slot machine players

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説明

<p>ぱちんこ遊技は、参加人口は940 万人、市場規模約21 兆6260 億円(2016 年度)の人気レジャー産業である一方、ギャンブル要素が高く遊技を原因として病的賭博に陥る可能性があることが社会問題となっている。病的賭博は投資金額の大小によらず心理的興奮が発症のトリガーとなると推察されるが、ぱちんこ遊技者の興奮の程度を定量的に評価されたことはい。</p><p>そこで本研究では、回胴式遊技機の遊技中の心拍数の変化からその興奮の程度を定量的に評価した。模擬遊技施設において、成人15 名を対象とし無線型心電計を用いて約20分間の遊技中の心電位を常時それぞれ計測した。</p><p>その結果、被験者はボーナス入賞後約30秒間、他の遊技期間と比べ心拍数が有意に上昇し(p < 0.05)、ボーナスの入賞がない場合はすべての遊技期間で有意な心拍の変動は見られなかった。また、2 回ボーナスが入賞した場合は、初回のボーナス入賞時と比較して有意に心拍数の上昇がみられた(p < 0.05)。さらに、消音により遊技した場合においても、ボーナス入賞による心拍数上昇率は、有音時と比較して有意な差は見られなかった。</p><p>以上より、回胴式遊技機の遊技者はボーナスを契機として興奮することが示唆され、音の有無による興奮の増大作用は見られず、連続したボーナス入賞は興奮を増大させることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S78-S78, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288070084480
  • NII論文ID
    130007484021
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s78
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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