気候シナリオの不確実性を反映させた豪雨の確率評価法

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タイトル別名
  • An Evaluation Method of the Probability of Heavy Rainfall Intensity Based on Projection Uncertainties of Climate Scenarios
  • キコウ シナリオ ノ フカクジツセイ オ ハンエイ サセタ ゴウウ ノ カクリツ ヒョウカホウ

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抄録

<p>複数の気候シナリオの不確実性を反映させた豪雨の模擬発生法を提案した.まず収集した気候シナリオ毎に,豪雨の発生頻度および雨量強度に見る豪雨特性を明らかにした.豪雨特性の各要素は気候シナリオ毎に異なる値を示すため,これを気候予測の不確実性と位置付けた.次に,抽出した特性値の平均と分散から出現頻度を正規分布で定義し,この分布から任意に得た値を組み合わせて不確実性を反映させた多数の疑似気候シナリオを生成させた.生成させた各々の疑似シナリオ下で豪雨群を模擬発生させた結果,将来は豪雨の発生頻度と雨量強度が共に増加する傾向が現れ,さらにその出現分布を確率的に評価することができた.本手法は,水害に加え土砂災害や貯水池危険度評価など,様々な分野における気候変動リスクとその不確実性評価のための入力値の発生手法として活用が期待される.</p>

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